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2008年04月

父と娘と朗読と薔薇と

 史上初。
 で。
 空前絶後。

 父と朗読をしてしまいました(^ω^;)

 あぁ、「そんなの告知なかったよ?!」と怒らないで。
 あえて、告知しなかったの……だって恥ずかしかったんですもの(=ω=)
 まぁ実際は電話がかかってきて「○曜日にみんなでご飯を食べに行きましょう。で、春菜は次の日は何してるの? 夕方空いてたら、ちょっと手伝ってくれない?」と、あっさり引っ張り込まれたので、告知をする暇もなかったのが本当。会場となったのが画廊で、ごく限られた人数しか入れなかったし、どんな会になるのか皆目見当がつかなかったので、遠慮したというのもありますし。
 でもやっぱり、恥ずかしかったんですもの(=ω=)

 まずは、父が一人で詩を何本か読み。
 それから、私が生まれたときに書かれた詩を、一緒に。
 赤ちゃんの時に私が言葉ではなく父に伝えた事、それを父が詩という形に翻訳した言葉に、今になって私自身の声がついたわけです。何という不思議。
 私一人で、星の王子様の最後の場面を。
 「きみのためのバラ」という短編集から、お話を一つ。これは、女性の登場人物の台詞のみ、私が読みました。

 父と娘ではあるけれど。
 まったくキャリアも力量も違う二人ではあるけれど。
 ある意味、同じ一つの得体の知れないものに、かたや文字として書かれた言葉で、かたや声として発せられる言葉で、挑んでいくことを選択した二人です。
 一つの作品に、向かい合って対峙している不思議。
 
 朗読とお芝居は違います。
 読むのと喋るのは違います。
 私は普段はお芝居で、生きた言葉として喋ることを目指している。でも、誰かと声を合わせて一つの話を紡いでいく時に、それは過剰になってしまうこともある。
 そのさじ加減がとても難しかった。
 もちろん、父の読み方はとても朴訥としていて、けして上手いわけではないんです。でも、父にしかできない伝え方になっている。もしかしたら、私は台詞として伝えようとするあまり、技巧に走って、何かを置き忘れているのかもしれない、なんてちょっと我が身を省みたり。
 照れくさかったり、色々考えさせられたりもしたけれど……うん、素直に面白かった。こんな風に共演する日が来るなんて、不思議(^ω^)
 今日は日記の中にたくさん不思議という言葉が出てくる。
 不思議……としか、言いようがないんですもの。

 二度目は……あるかな?

IMG_2925.gif

 バラつながりで、私の大好きな色合いの薔薇を。
 一つは、ミルクティ色の外側から、鴇色にかけての淡いグラデーションが美しい薔薇。大きくて、フンワリした花びらと、その何とも言えない微妙な色合い。優しい気持ちになれる薔薇です。
 もう一つは、濃いピンクの芯から、外側に向かって白くなっていくスプレー咲きの薔薇。こちらは明るく元気になれる薔薇。
 好きと言うだけで選んだので、花束でも何でもないんです。一本ずつだけ。
 でも、なんだか幸せ。
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