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非実在青少年という不思議

 あちこちで話題になっている、不思議な言葉"非実在青少年"。
 
 まだまだ不勉強だし、何かを変えるような力もないけれど、物を作る世界に携わっている身として、看過できない流れになっている気がする。
 だから、私なりのこう思う、を少しだけ。

 そもそも"非実在青少年"ってなんなのか(ちゃんと知りたい方は、こちらとかこちらをご覧になってね)。
 18歳未満の青少年が、いたずらに性的な表現の対象になってる作品は駄目。
 アニメも漫画もゲームも。
 でもそうすると、「16歳に見えるけれど、30歳ですので」なんて言い逃れもされちゃうかもしれないから、もっと大きく18歳以下に見えたら、それは駄目。
 服装や所持品、学年、背景、音声などから判断、って言うんだから、大変です。
 そして問題は、この何が駄目で何が大丈夫か、っていう定義がやたら曖昧で広範囲で、なんにでも適用しようと思えば適用できちゃいそうなこと。

 確かに、世の中には酷いものもある。
 明らかに確信犯な作品、不愉快に思える作品、眉をひそめざるを得ない作品もある。
 でも、それはごく一部。
 今回の規制は、小魚を食べちゃう困った大きな魚を獲るために、目の細かい網で海を一網打尽にしようとするようなもの。餌となるプランクトンまでさらってしまっては、守ろうとした小魚もやがては死滅してしまう。
 本当に必要なのは、悪い魚だけを獲る網なのでは。それがどんなものか考える努力、作る努力を怠って、「全部獲っちゃえばいいじゃん」で片付けようとするようなオトナに、何かを決める力を与えちゃいけない気がする……

 だいたい、子供をバカにしすぎなんじゃなかろうか。
 ちゃんと見て、ちゃんと話せば、ちゃんとわかるよ。
 自分たちに何が必要で、何が必要じゃないのか、わかる力を持っている。そしてその選ぶ力を身につけることが、成長なんだと思う。
 見ること、話すことを放棄して、隔離だけしようとするのはおかしい。
 知らずに育つことが健全なんじゃない。知っていて、自分の意志で拒否できることが健全なんだ。
 オトナには、子供達がそういうものに出会ってしまった時に、少しだけ離れたところから見ていて欲しい。そして、その子供が、自分にはいらない、必要ない、と判断できた時に、照れや気後れなく「これは良くないね」と手渡せる関係を築くことが大事なんじゃないだろうか。

 ハッキリ言えるのは、"非実在青少年"はなんの解決にもならない、と言うこと。
 問題をより複雑化して、アングラ化させて、まっすぐに作品を作ろうとしている人に余計なストレスを与えるだけ。
 せっかくこの問題に真摯に取り組もう、という気があるのなら、もっと時間かけて、いろいろな人と解決策を探していこうよ。
 近視眼的に、目の前に来た物を叩くだけが、解決策ではない。
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